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2019年11月22日

商品車 シルビア ニスモ270R 仕上げ中!

初めに、シルビア 『NISMO 270R』は、ニスモ創立10周年を記念されて販売された、とても貴重な一台です!

限定30台と販売台数も非常に少なく、抽選で選ばれた方のみに販売されていました。

お譲り頂いたオーナー様も当時当選されて、ニスモに出向いてご契約されたそうです^^

当時の販売価格は車両本体価格450万円!(もちろん諸経費は別)R32GT-Rの新車価格より高額な価格設定です!

しかし、 ニスモが直接製作していた車両だけの事はあり、専用のカムシャフトや前置きインタークーラーをはじめ、大容量インジェクターと大容量の燃料ポンプを専用のECMでコントロールする事により、バランス良く270馬力を発揮していました。

大変に手間のかかるターボ周辺の遮熱処理やニスモフルブッシュ打ち変えもなされ、ニスモサスペンションやニスモホイールの採用。

更にシルビア系のスチール製4ポットキャリパー比べて、アルミ製の為に軽量で大容量のスカイライン系のフロント4ポット・リア2ポットブレーキを移植し、サイドブレーキはインナードラム式となっています。

他にもニスモ機械式LSDの採用、ECR33スカイライン用のドライブシャフトの採用により、馬力アップしたエンジンパワーに対応。

新車コンプリートだけの事はあり、その辺りも全て改造申請済みでお客様の元へデリバリーされていました。

本当に各部手の込んだ造りがなされています^^

これだけ手が入っていれば当時の新車価格もお安く感じますね~♪

しかし、残念ながら車両が車両だけに今までに廃車になっている車両も当然有りますから、現存数はいったい何台あるのでしょうね・・・さてさて、解説が長くなりました。そんな貴重な車両をお客様よりお譲り頂いて、商品車にするべくレストア作業をしています♪

レストア作業と言っても朽ち果ててボロボロの旧車をホワイトボディーまでバラバラにして徹底的に仕上げるのとは少し違いますよ!そんな事してたら販売できる価格で再生なんてとても出来ませんので^^;

ボディー塗装はクリアも剥げてボロボロになっていますが、ボディー下回りに腐食は殆ど御座いませんので、そこまで手入れする必要は無し!

部品もラジエーター・エアコン・タービン・マフラー等々が欠品しておりエンジンの始動も出来ません。

小物は色々と部品が無くなっていますが、限定車の専用装着部品はほぼ全て残っている・・・と言った状態です^^

手入れする部分を、調子良く動く様にオーバーホールとリビルトや新品部品を使いながら組み上げ、最終的にはビシッと仕上げる予定です^^

既に・・・前後ブレーキのOHやハブのチェックは完了!

ブレーキマスターも当然オーバーホール済み!

ブレーキローターはディクセル製の新品です!

クラッチマスター・オペレーティングシリンダーは全て新品部品を組み込み!製造廃止のクラッチラインはキノクニ製のダイレクトクラッチラインで接続。新品部品は気持ちいいですね!

次はエンジン周辺!

長年動かしていない車はぷーリーもサビでボロくなっていますし、パワステポンプにもオイル汚れが^^;

ボタボタに漏れている箇所はございませんが、長年動いていないものを動かしだすと漏れる可能性もあるのでポンプ類は全て交換!スッキリと綺麗にリフレッシュします!

既に交換歴のあるオルタネーターもスッキリとリビルト品へ交換!

パワステポンプやオルタネーターは、日産グリーンパーツのリビルト品です!

クランクプーリー・クランクシール・サーモスタット・ウォーターポンプ・オイルフィルターブロックのOリングまで全て新品交換!!

一部加工されていたヒーターホースも新品へ交換しました!

続きましてサスペンションへ!

前後サスペンションは当社で在庫していたTEIN製の良品中古車高調。

こちらはリア2本をメーカーでオーバーホール後未使用です!

ステンメッシュブレーキホースも前後新調!

S14用の前4ポット後2ポット用のメッシュホースは殆どラインナップされていないのでGT1モータースポーツ製にしました。

270Rのリアブレーキホースは元々純正のゴムホースですので、グレードアップです。

傷みやすいスタビライザーブッシュも新品へ交換です!

タイヤハウスやフロアは洗浄とチェック→防錆処理→仕上げ処理しています^^

今日の記事はここまで!

次回は内装やエンジンルームに差し掛かります!お楽しみに~^^